
食事のマナー(作法)には、国や地域によってさまざまな違いがありますが、総じて日本料理には諸外国では見られないような作法が数多くあります。こうした作法は、日本の歴史や人々の考え方、生活の智恵などが反映された文化の一部分であると同時に、同席する人も含めて全員が美味しく気持ちよく料理を頂く上でも大変重要なものでもあります。慣れないうちは戸惑うことも多いかもしれませんが、「ごう郷にいり入りてはごう郷にしたがえ従え(入?随俗)」の気持ちでこうしたマナーを習得しましょう。また、実際の食事の場面で作法や食べ方について分からないことがあれば、周りの人たちに尋ねながら、食事の時間を楽しいひと時にしていきましょう。
・食事は基本的に箸のみで行う。
※箸使いにもいろいろなルールがある。
・大皿以外の食器は、基本的に手(箸を持つ手とは反対の手)で持って食べる。
・椀物、煮物の汁は、スプーンを使わず、器に口をつけて直接飲む
・麺類、汁物をすすり飲むときは、少しだけ音を立ててすする。
・「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶を忘れずに
食事の前には胸の前で両手を合わせ、軽くおじぎしながら「いただきます」、食事
後も同様に「ごちそうさまでした」と挨拶しましょう。これは料理を作ってくれた人、
食材を作ってくれた人、そしてひいては自然の恵みに対する感謝を示す意味が
込められています。
・座る位置に注意する
正式な食事の場(特に先生や上司、目上の方と同席する場合など)では、座席
の上座・下座の別がありますので、その時々の場面に応じて、自分に相応しい
位置に座りましょう(床の間などに近い奥が上座)。
・食事は食べ残さない
日本では食べ残しをしないことが、より礼儀正しいとされています。
食後のお皿もできるだけきれいに見えるよう、魚の骨などは一箇所に固めてお
くと、繊細な心配りのできる人と思われるでしょう。
食事のマナーには、その人の育ち・人となりが出ると考えられています。
日本では、次のような箸使いは「マナー違反」です。
正式な場面では、うっかりやってしまわないように気をつけましょう。
上記のほか、大皿の料理を取る際、めいめいが個人の箸を使うことを「千人箸」といいますが、おかずごとに共用の箸が付けられている場合はその箸を用いるようにし、ない場合は「千人箸(自分の箸)でも良いですか?」と尋ねてから料理をとるようにするほうがよいでしょう。
ご飯やおかずを口に運ぶ際は、碗や皿を胸の前まで持ち上げましょう。背筋を伸ばした正しい姿勢でご飯をいただくことが礼に適ったこととされ、逆に皿を持たず、頭を食器に近づけて食べるのは、「犬食い」と言われ、あまり好まれません。
食事の際に食卓に肘をつくこともタブーです。
・日本の食事作法について: http://hac.cside.com/manner/6shou/16setu.html