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日本の文化、風俗習慣8 ― 祝祭日と行事

日本の祝祭日と年間行事

 日本では古来より、各地の年中行事や自然風物等をまとめたものを「歳時記」と呼んで、四季の移ろいごとの行催事・風俗を尊んできました。
明治初期に西暦(グレゴリオ暦、新暦)を採用する以前は、中国伝来の太陰太陽暦(旧暦)が用いられ、二十四節気の概念も広く定着していました。
農業国家であった日本では、収穫にかかわる「年」の概念が重要視され、年の始まりであるお正月の行事と、年の中間に位置するお盆(盂蘭盆会)の行事が重んじられ、これらが日本の年中行事の二本柱となっています。
旧暦から新暦へと暦が変わったことにより、季節感や祝祭日の間にズレも生じている昨今ですが、各地方で受け継がれてきた年中行事を通じて、その風土が育んだ季節感・信仰心を感じ取り、文化の心象風景を垣間見ることもできるでしょう。

国民の祝日

「国民の祝日に関する法律」では、「国民の祝日」(休日)を次のように定めています。

このほか、4月下旬〜5月初旬に祝日が重なることを利用して、各企業、各学校等では上記の祝日とは別に個々に休日を設定し、この期間を「ゴールデンウィーク」として、一般に5〜7日間程度の連休をとるところが多くなっています。近年、祝日(連休)を増やそうという意図から、政府による「祝日法」改正のほか、民間でもさまざまな形で行事日程の改変が行われているようです。

年中行事

公の休日ではありませんが、国民の祝日以外に多くの年中行事があります。

1月

お正月は、元旦から始まる三が日(1月1日〜3日)は一般的にほぼ完全に休日です。元日には、年明けとともに初詣に出かけ、一年の無病息災を祈ります。また、元旦の朝には若水を汲み、和装などあらたまった清潔な服装で親族などが集い、初春の挨拶をします。子供たちはこの時、ポチ袋入りのお年玉をもらいます。一家で囲むお正月料理としては、おせち料理とお雑煮、お屠蘇をいただくのが通例です。2日は「仕事初め」とされますが、これは形式的・儀礼的なものにすぎず、実際には4日、5日から仕事を開始するのが一般的です。7日には七草粥を食べて無病息災を祈るとともに正月に疲れた胃袋を整え、11日には鏡開き(一年の健康と発展を祝って、年の始めに供えた鏡餅をいただく行事)を行います。元日から小正月(1月15日)は「松の内」と呼ばれ、この小正月にも各地で行事が執り行われます。

2月

立春(2月4日頃)の前日は節分と呼ばれ、「鬼は外、福は内」の掛け声とともに各地で豆まき行われ、邪気を払い厄を除ける行事が行われます。また、2月14日はバレンタインデー(St. Valentine's Day)として定着しており、日本では主に女性が男性にチョコレートを贈り、思いを告白したり、日頃の感謝の気持ちを示す習慣があます。

3月

3月3日は「桃の節句」、ひな祭りです。これは「端午の節句」(5月5日の子供の日)に対して、女の子のお祭りとされています。節句に先んじて1ヶ月前頃から雛壇・雛飾りを飾り付け、節句が済むと速やかに片付けるのが一般的とされます。片付けの時期が遅くなるほど娘の婚期が遅れるという俗説も広く知られています。春分(3月21日頃)の前後3日を含めた7日間は「お彼岸」と呼ばれ、家族でお墓参りをし、ぼた餅(お萩)・団子・海苔巻きなどを墓前にお供えします。

4月

彼岸を過ぎると、いよいよお花見の季節が到来します。桜の花は沖縄から北に向かって順に開花し、3月末から5月にかけて日本列島をゆっくり北上するように満開を迎えてゆきます。毎年この時期に気象庁が発表する、桜(主にソメイヨシノ)の開花予想日を結んだ線は「桜前線」とも呼ばれています。

5〜6月

5月5日は「端午の節句」で、男の子のいる家庭では、室内には武者の鎧かぶとを象った五月人形を飾り、屋外には鯉のぼりを立てて、子供の健やかな成長を祈ります。また、5月の第二日曜日は「母の日」で、母の愛に感謝し日頃の労をねぎらって、カーネーションを贈るのが一般的ですが、逆に6月第三日曜日の「父の日」は、残念ながら母の日ほど認知されていないのが現状のようです。

7〜8月

7月7日の七夕には、笹飾りを立て、願い事を書いた短冊をくくりつけて、願望成就を祈ります。また、旧暦の7月15日は「お盆」といわれ、毎年この時期になると先祖の霊が戻ってくるとされており、古来より迎え火、精霊流し、送り火など、先祖を供養する行事が行われてきました。明治時代に新暦が採用されて以降は、「お盆」行事の時期は地域によって7月とするか8月とするかの違いが生じましたが、全国的には新暦の8月15日を採用するところが多く、ニュース報道などで「お盆時期」という表現が使われた場合にも、8月を指すと考えてほぼ間違いありません。

9〜11月

秋になると、夜長を愉しみながら月見団子を食べ月を愛でる中秋の名月(9月中下旬)、そして山や街の木々を赤や黄色に美しく染める紅葉を愛で、深まる秋に思いをはせる紅葉狩り(10月下旬〜12月初旬)など、深みと情感のあふれるひと時が愉悦を与えてくれることでしょう。

12月

12月に入ると、とたんに街はクリスマスムード一色に染まります。どこもかしこも赤や緑や白や銀色などのクリスマスカラーで飾り付けられ、クリスマスソングが鳴り響く中を歩いているだけで、誰もがうきうきした気持ちになることでしょう。クリスマスの夜は、欧米では家族と過ごすのが一般的のようですが、日本では恋人や友人と賑やかに過ごすという人が多いようです。また12月初旬〜中旬には「お歳暮」と呼ばれる、お世話になった方に感謝をこめて贈り物をする習慣もあります。

クリスマスが過ぎると、街の様相は一変し、来るべき年初めに向けての準備が一斉に始まります。年賀状書きや大掃除、正月用品や食品の買出し等々、とにかく誰もが大忙しとなるこの12月を、古人がお寺の急がしさになぞらえて「師走」と呼んだのにも頷けます。このようにして慌しく大晦日(12月31日)を迎え、人々は除夜の鐘の音を聞き、年越しそばを食べながら年を越します 。

その他

◇ 年中行事やお祭りには地方ごとにそれぞれ独自のものがありますから、ぜひとも色々な地方に繰り出して、季節ごとに異なる表情を見せる自然景観を楽しんだり、古来より伝わる地元ならではの行祭事を体験してみましょう。また、日常生活のちょっとしたところにも季節の移ろいを発見できるようになれば、毎日が楽しいものになるでしょう。


◇ 日本文化いろは事典:http://iroha-japan.net/
     日本古来の年中行事、生活・風俗、伝統芸能・芸術、文学・音楽など、日本文
     化の初心者用に基本的な事をまとめたサイト。
     また、より専門的な文献・ウェブサイトへと繋げる日本文化のポータルサイト
     (入り口)としても有用。

◇ こよみのページ:http://koyomi.vis.ne.jp
     こよみや天文に関するあれこれを非常に詳しく紹介するサイト。
     コメントや味わいぶかいリンク集も必見。

◇ おこよみ焼き:http://www.ffortune.net/calen/index.htm
     年中行事・祭りや暦を日付ごとに紹介し、習俗の起源や背景まで詳しく解説。

◇ 室礼のホームページ:http://www.shitsurai.com/menu.html
     美しい写真、言葉とともに日本の歳時暦、年中行事、陰陽五行などについ
     て、優しいまなざしで紹介。

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