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日本の基本マナー --中国マナーとの違い



  日本と中国の礼儀感覚は、基本的に大差ないものといえます。よく言われるのは、島国育ちの日本人には内と外の観念が強く、外部に属する人に対してすぐに心を開かないということです。言葉の差もありますが、会ったばかりの人に対し、日本人は概して比較的大きな距離感をとる傾向があるようです。しかし、心配はありません。付き合いが深まるうちにその関係性は次第に親密なものへと変化してゆきます。見ず知らずの人や年上の人に対しては、まず穏やかな敬語や振る舞いで接しておくのが無難ですが、関係性とともに言葉遣いや距離感も柔軟に変わってゆくことを、むしろ楽しみましょう。

  近年「日本語の乱れ」が叫ばれ、留学生ならずとも敬語の使い方、振る舞いなどは頭を悩ますところです。しかし、言葉は生き物なのですから、時と場を心得て、心をもって接すれば、案ずるより生むがやすし。少しぐらい敬語を間違えようと気持ちは伝わるものです。反対に、敬語さえ使えばよいと思い、やたらに敬語を多用すると「慇懃無礼」になってしまいますので、気をつけましょう。

  言葉遣い同様、所作(動作)もその人の素養や精神を無言のうちに表すボディーランゲージ(身体言語)です。日本のことを別名「和」といいますが、相手を思いやる心遣い、人と人との和を重んじることは、日本における礼儀・マナーの基本です。お辞儀(会釈は軽く30度程度、謝罪は深く45度以上といように、使い分けます)、姿勢、玄関先では脱いだ靴をそろえる、清潔感を心がけるなど、微細な部分に相手に対する思いやりの心、人としての姿勢があらわれます。お互いに気持ちよく語りつきあえるよう、心配りをしましょう。

  マナーには、ビジネス・マナー、プライベート上のマナーなど、公私の別がありますが、時候の挨拶を心得ていること、感謝の気持ち、姿勢の正しさ、時間の厳守(約束の5分前には到着するのが基本)、長幼の序を守るなどの事は共通します。また、挨拶状や礼状を送る際も、正式には封書のものを使い、略式として葉書を使用します。メールなどは簡便で実用的ではありますが、正式文書は紙面で、というのが通例です。また中元や贈答品を贈る際にも、品物だけではなく、必ず手紙を添え、形式ではなく心を贈るという基本を忘れずにいたいものです。

  箸使いなど、食事のマナーに関しては、食文化のコーナーを参照してください。


 

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